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あなたのチェンソーのエンジンがかかりにくい理由3選
こんにちはファームマシーン平沢です。そろそろチェンソーの季節ですね!
そこで、たまにはブログっぽいことも書いてみようと思います。
今回は
あなたのチェンソーのエンジンがかかりにくい理由3選
ということで、お客様からのご相談がよくあるので、まとめてみたいと思います。
1、混合燃料を抜かずに保管していた。
このパターンがチェンソーに限らず、草刈機などでも、もっとも多いです。
残っていた混合燃料は劣化します。それが原因でキャブレター内部の弁が硬くなり、正常に燃料が送れなくなる、という症状になります。正常に燃料が送れないとエンジン始動困難になります。もちろんエンジンが持続しないなんてこともあります。
この先1ヶ月以上チェンソーを使用する予定がないのであれば、必ずタンク内の燃料を処分してください。よほど気を付けなければ周りの木屑を巻き込んでしまうので、缶や容器に戻さないほうがよいです。処分方法は各自治体の指示に従ってください。
保管方法は
エンジンを掛けて、アイドリングのまま止まるまで待ちましょう。
そして、エンジンがかからなくなるまで繰り返します。
最後にプライマリーポンプのついている機種はポンプを押して、ポンプ内の燃料をタンクに戻してしまいましょう。これでプライマリーポンプの割れも、ある程度防げます。
ちなみに・・・
新しい混合燃料を使用することが大切です。ホームセンターなどで販売されている混合燃料は開封後、できるだけ早く使い切ることが大切です。(目安は1ヶ月以内。開封後5年間保管可能と書いてあるものがありますが、私は信用していません。)
実は混合燃料は手間がかかっても、自分で作る方が断然お得ということを知っておいたほうが良いでしょう。そして何より機械の寿命を伸ばします。
STIHL純正エンジンオイルを例に説明します。
STIHL HP高性能エンジンオイル1リットル 税込1650円です。
こちら50:1の比率で混合しますので、ガソリン50リットル分ということになります。
つまりガソリン1リットルあたり オイル20ミリリットル 33円です。
多めに見積もってレギュラーガソリンが約150円で計算すると・・・
混合燃料1リットル約180円で作ることができます。
アマゾン最安値の50:1混合燃料でも2リットル缶約1000円なので、1リットル約500円です。
混合燃料1リットル500円はかなり高くないですか?しかも品質が悪く、開封後は劣化しやすい・・・
使用量が少ない人でも、1リットルずつ自分で作ることが大切です。そして、残さず使い切る、もしくは処分してしまったほうが良いです。
2、エンジンが焼きつき気味。
お客様にチェンソーをお持込頂いて、リコイルスターターを引いた瞬間に焼き付いているか分かるものと、分からないものがあります。
分かるものは、スルスルっと引っ掛かりがない状態です。これは一発で判断できるのですが、
回転をあげていれば(高速時だけなら)かかっているが、低速にすると止待ってしまう、という症状は焼きつき気味が多いです。
この症状はお客様からすれば、「ただかかりにくいだけだ」と思っていますが、実は焼きつき気味だった、なんてこともあるのです。
焼きつかせないためにはどうしたらいいの、ということですが、高品質な混合燃料を使うこと、そして必ず切れるソーチェーンを使うことが大切です。切れない刃は木ではなく機械の寿命を削ります。(うまいこと言ったなと思います笑)
3、初爆音を聞き逃し、
チョークのままリコイルスターターを引き続けてしまった。
こちらも意外と多いです。夏場、暖かい気候の時は、チョークのままリコイルスターターを引くと、
一度引いただけで初爆が起きることが結構あります。
初爆までに数回引かなければいけない冬場の感覚が残ってしまっている人、もしくは連続してスターターを引く癖のついている人、は
リコイルスターターを引くのを一回一回丁寧に引っ張り、よく音を聞くことが大切です。
もし初爆音が分からなければ、チョークで引くのは5回くらいまでにして、あとはチョークを戻して続けましょう。
どうしてもチョークで引っ張り過ぎてしまった時には、安全のためにガイドバーとソーチェーンを外して、チョークを戻します。
そしてスロットルトリガーを全開にしながら(握りながら)スターターを10回以上引っ張ります。
この方法は一人だとコツがいるので、誰かにトリガーだけ握っておいてもらうほうがいいでしょう。危ない方法でもあるので、まずは相談してください。
今回は3選ということで大まかに三つまとめてみましたが、そのほかにもエアクリーナーが詰まっている、燃料切れまで使用してエアー噛みしてしまった、など様々な要因が重なってエンジンの始動が困難になります。まずは、お近くの機械屋さんに相談してみましょう。